まったくもって更新作業を怠っておりますが、
ネタが無い
これに尽きます。5月と6月には筋肉に関して2時間近く話をするという会合を2回ほど開催させて頂きまして、取り上げたネタなどは5月末に開催されましたACSMの学会大会と似たような感じであり、話の流れも似たようなところであったようですので、世界のトップ研究者らと同じようなことを考えられているという安心感を得られました。読んでる論文がほぼ同じで、そこからどうやって考えを導いていくか。この導く作業、組み立てる作業が大事ですね。どうやって細かい所を読み取るか、文の間を想像できるか、です。まぁ細かい点に関しては疑問がまだまだ残っていて当然です。6月に流れてきたネタとしましては、
我々は筋肥大について知っていることはほとんどないようなものである
というお言葉でした。知っているように思われても、実際は知らない。これに関しては、「何でこんなにも言ってることが違うんだ?」というのが筋肥大に関して研究している人たち、トレーニング指導している人たちを見ていて思うかもしれませんが、それだけ不明確なことが多いからであると言えます。あいつそんなことも知らねぇのか、と思っている人がいたとして、「お前はそう思っているかもしれないがそれが間違いの可能性もあるからな!!」というのが現状だということです。まぁ本当によく分かっていない。細かく定義した狭い条件の中でしか分からないわけです。で、同じなことが流れてきまして、
摂取カロリー<消費カロリー
となれば痩せるという保証は無いからな、そんな簡単な構造に人間の身体はなってないから、というものもありました。これは減量を考えている人へのアドバイスとしてよく散見されるものですが、消費カロリーは変動しやすく、この数値があなたの一日の消費カロリーです、とは決められないのだと理解すればよいと思います。摂取カロリーが少なくなると思っている以上に活動量が減ってしまい消費カロリーが落ちるということも起こりますので。説明するために単純化するのは大事かもしれませんが、その単純化で間違いが起こっているとも言えますね。どれだけ食べても太らないという人は食べる量が少ないから、という話もよく聞きますが、想像以上に消費カロリーが多いパターンという可能性もあったりするということで。
王道はあるけど絶対は無い。これが最も合理的と思われる選択はあるが、適用できない人もいる。まぁ当たり前の話です。何事も数値の変化などを見ながらじっくりしっかり取り組むのが大事ですね。